交通事故の発生状況をPythonで可視化する【e-Stat】

e-Stat traffic accidentPROGRAMMING

今日は,政府統計の交通事故発生状況をPythonで可視化します.

政府統計ポータルサイトe-Statの登録および使い方については以前の記事をご覧ください.

記事のコードはこちらで実行可能です.一緒に実行してみてください.

 

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統計データの取得

今回扱うデータは,「道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況」です.

いつも通り,APIを押して,APIリクエストURLを取得します.

あとは,Python上で必要なライブラリをインポートして,データを取得します.

APIリクエストURLのappIdのところには,自分のappIdを入力してください.(詳しくはこちら

 

交通事故発生状況の可視化

元コードでは,何パターンか可視化しましたが,ここでは,2つグラフを示したいと思います.

まずは,以下のデータを用意します.

  • 交通事故の発生件数
  • 死者数
  • 負傷者数

 

はじめに,交通事故の発生件数と負傷者数を一つのグラフに表示します.全体のコードはこんな感じ.

一つのグラフで,二つの軸を扱うには, ax2=ax1.twinx() を実行します.

これで左右にそれぞれ軸を設定し,2つのグラフを連携させることができます.

また,リストに格納されているy座標の値は大きすぎるので,map関数とlamnda関数でリスト内の全ての値を1000で割っておきます. list(map(lambdai:i/1000,y)) 単位がずれたので,縦軸の単位は千人 (K)に直しておきました.

事故発生件数と負傷者数

ここでは,左軸が交通事故の発生件数,右軸が負傷者数です.

交通事故の発生件数と負傷者数には強い相関がありますね.

 

次は,交通事故の発生件数と死者数の関係をグラフに表示してみます.

交通事故発生件数と死者数

確かに,グラフの山谷は一致していますが,1970年代以前と以降で傾向が大きく変わっています.

1970年代以前は事故あたりの死者数が多いのに対して,以降は事故あたりの死者数が大きく減少しています.

これは,交通安全に対する技術や法整備が進んだからでしょうか?調べてみたいと思いました.

 

「死者数に至っては1970年代の昭和40年代の“交通戦争”と呼ばれる交通事故が多発した時期と比較すると、約4分の1にまで減少しています。」

「平成19年自動車運転過失致死傷罪が制定された」

引用:あなたと弁護士をつなぐポータルサイト 弁護士相談広場 「交通事故は減っている?減った理由を紹介」

こちらのサイトによると,1970年代の山は”交通戦争”と呼ばれる期間のようです.

2010年以降の交通事故発生件数の減少は,法整備が進んだからのようですね.

この辺も気になったので,調べてまとめたいものです.

 

まとめ

今回は,政府統計の交通事故に関するデータをPythonで可視化してみました.

色々と面白い発見がありましたが,このデータだと人口増減を考慮できていないので,人口あたりのデータで見直す必要がありそうです.

 

クレジット

「このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。」
(https://www.e-stat.go.jp/api/api-info/credit)

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